過去のお話 〜母親ってすげぇなって思ったよ〜

どーも、

 

おもちゃメッセンジャーのたっちゃんこと

 

佐藤達矢です。

 

 

 

最近いろんな人に

 

過去のことを聞かれることが多いので

 

ちょっとおもちゃとは別に書いてみるね。

 

 

 

気になる人は見てちょ

 

 

 

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自分は親、

 

特に母親を尊敬している。

 

 

今回は

 

自分が母親を尊敬するまでのお話。

 

 

 

あれは確か小学校4年生の頃。

 

内気で

 

話すことが苦手で

 

何事にも苦手意識を持っていた自分は

 

我慢することが常だったこともあり、

 

周りからは

 

『おとなしい子』

 

として見られてきた。

 

 

 

ただ、

 

おとなしいだけならいいものの、

 

厄介なのは

 

溜め込んだのもを一気に爆発させるということ。

 

 

 

同世代の子たちよりも力が強かったのか、

 

爆発した時に相手になった子たちは

 

だいたい怪我をしていた。

 

 

 

幼稚園からその性質が合ったあったので

 

担任の先生からはなんとなく

 

いつも警戒しているように感じていた。

 

 

 

子どもが凄いのは

 

そんな大人の態度で

 

なんとなく感じ取れてしまうっていう所。

 

 

 

当時の4年生になるまでも

 

担任に対して好きになった記憶は一度もない。

 

 

 

それはきっと、

 

自分を『問題児』として扱っていたからなのではないか

 

と今では思う。

 

 

 

ある日、

 

自分は友達、というかクラスメイトと喧嘩をした。

 

 

 

原因は覚えてないけど、

 

自分に取って許せない行動をしていたのだと思う。

 

(何もしてないのに自分からキレることはないので)

 

 

 

ただ、原因は何にせよ、

 

怪我をさせるのはいつも自分。

 

 

 

放課後近かったというのもあったのか、

 

校長室に呼ばれた上に、

 

母親も呼び出された。

 

 

 

校長室の中は

 

ガラスの机にソファが置いてあって、

 

自分は母親と並んでソファに座った。

 

 

 

校長先生が来るまでの間、

 

担任は履いているスリッパを

 

パタパタさせていて、

 

それに対して

 

「こいつは何のためにここにいるんだ?」

 

とずっと思っていた。 

 

 

 

しばらくしてから校長先生が入ってきた。

 

この時の校長先生の言葉は一切覚えていないけど、

 

特に自分を責めることなく、

 

母親と話していた気はする。

 

 

 

そんな中、

 

自分の目に映っていたのは

 

担任の足元。

 

 

 

さっきよりは控えめになった程度に動いているスリッパは

 

自分のイライラを最高潮させるには十分だった。

 

 

 

目の前の机を蹴飛ばし、

 

校長室を荒々しく出て行った自分は

 

そのまま走って

 

いつも通っている正門まで駆け抜けた。

 

 

 

時間はもう夕方で、

 

校門は閉まっていたものの、

 

それを飛び越えて校門の外で途方にくれていた。

 

 

 

それから

 

やたら長く感じる5分が過ぎた頃、

 

親が裏口にある坂の方から上がってきた。

 

 

 

自分は当然、

 

親に怒られると思っていた。

 

 

 

理由はどうであれ、

 

怪我をさせたのも、

 

校長室に呼びつけられたのも、

 

その場から逃げたのも

 

全部自分のせい。

 

 

 

怒られて当然だと思っていた。

 

 

 

でも

 

母親が口した言葉は全然違った。

 

 

 

「なんだ、こっちにいたのか。

 

よく校門超えられたね。

 

じゃ、一緒に帰ろうか。」

 

 

 

いつもと変わらない笑顔で

 

いつもと変わらない口調で

 

いつもと同じような歩幅で

 

何事もなかったかのように

 

家に帰っていった。

 

 

 

しかも帰り道での会話は

 

「あの担任の足見た??

 

あの場にいる人の態度じゃなかったよね。」

 

と、自分の心を見ているかの如く、

 

話しかけてくれた。

 

 

 

この時、

 

自分は

 

「あ、この人に迷惑かけちゃったんだ。」

 

という反省の気持ちが芽生えた。

 

 

 

そしてもう一つ。

 

 

 

「こんなに頼っていい存在なんだ」

 

ということを初めて知った。

 

 

 

この時に

 

もし母親が

 

自分を責め立てるような対応をしていたとしたら

 

きっと大人なんて誰も信じない子どもになっていたと思う。

 

 

 

今自分が

 

母親を尊敬している一つの大きなきっかけは

 

こんな何でもない、

 

ただの日常から始まった。

 

 

 

※あ、シリーズ化します

 

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