『できなかったはずの自分』から『できるようになった自分』になるまでの過程

ども、

 

おもちゃメッセンジャーのたっちゃんこと

 

佐藤達矢です。

 

 

 

昨日もけん玉について話したけど、

 

 

omocha-m.hatenablog.com

 

 

ちょっと印象的だった事があったので書いておくね。

 

 

 

自分がおもちゃ美術館で学芸員をしていた時、

 

親子で自分のもとに

 

「けん玉やってもいいですか??」

 

って来てくれたのね。

 

 

 

自分はもちろん

 

「はい、いいですよ〜

 

楽しくやりましょう♫」

 

なんて教えてたんよ。

 

 

 

けん玉を上手くやるにもコツがあるから

 

本人たちがある程度やったあとに

 

そのコツを伝えてみて、

 

細かいアドバイスとかしてみると

 

まずお母さんができるようになったのね。

 

 

 

そこで自分はお母さんに

 

「お〜いいですね!

 

なかなか上手いですよ〜」

 

なんて言ってるんだけど、

 

まだ子どもはできないの。

 

 

 

少しづつ良くなっているのは確かなんだけど、

 

30分経ってもできなくて

 

自分はそろそろ飽きてきたかな?

 

とか思っていたわけ。

 

 

 

でもね、

 

その子諦めないのよ。

 

 

 

ってかね、

 

だんだん目がうるうるしてきて

 

ついには目からポロポロ涙流して

 

それでも諦めなくて。

 

 

 

途中何度もお母さんに

 

「諦めてもいいんだよ?」

 

って言われても横に首振って。

 

 

 

もうね、

 

こっちが泣きそうになりながら

 

応援しまくったよね。

 

 

 

「まだ時間あるから頑張ろう!

 

ここまでできてるからもうすぐできるよ!」

 

 

 

涙流しながら無言でその子は

 

頷いてくれるわけ。

 

 

 

んで1時間経つかなってくらいの時に

 

とうとうお皿の部分に玉が乗ったのよ。

 

 

 

その子の喜ぶ姿っていったらほんと

 

こっちが泣けてきて。

 

 

 

んでさ、

 

こういうの見ると

 

勇気もらえるんだよね。

 

 

 

別にこの子は

 

日本一になったわけでも

 

世界一になったわけでも

 

誰かと比べたわけでも

 

誰かに強制されたわけでも

 

ないんだよね。

 

 

 

ただ

 

『自分で頑張る』

 

ことを決めたんだと思う。

 

 

 

どっかの誰かが簡単にやっちゃうことだとしても

 

そんなのは全然関係なくて、

 

『自分が』やると決めて

 

『自分が』できた時の感動を

 

『自分が』感じる。

 

 

 

こういうのは誰かと比べるものでもなくて、

 

『できなかったはずの自分』から

 

『できるようになった自分』になるまでの

 

過程がすごく大事なんだって。

 

 

 

そして

 

この過程は子どもの時限定のものではなくって

 

オトナになってからでも変わらないことなんだよ。

 

 

 

もっというなら

 

オトナが諦めないという姿を見せることが

 

子どもにも伝わるんだろうなと思う。

 

 

 

そんなエピソードを

 

自分が何かにぶつかったり

 

頑張れないなっていうときには思い出すようにしている。

 

 

 

あの時に見たその子の起こした奇跡は

 

自分にとっても大きな奇跡だったから。

 

 

 

※けん玉に没頭する自分